2013年7月25日木曜日

AGP 第19号


AGP日本語通信 19 号 (20137月号)


 630日、バンガロールで初めての漢字検定試験が行なわれました。5級から10級まで、応募31人、受験25人、合格16人。なかなかいい成績でした。受験者は2人をのぞいてみんなインド人なのだから、これがすごい成績でなくて何でしょう。


漢字検定を行なって
シュリーヴィディヤ・A

 それはただの名前漢字検定」ですが、堂々としていたので、われわれBNKはそれを行うことに決めました。私たちは若林先生が去年行なった模擬試験を参考にして活動し始めました。
 漢検の準備を始るのは簡単でしたが、進んでいくにしたがって行方がわからなくなってました。しかし諦めないで上陸するまで泳いでいました。
 体と心が疲れていたその日、今までの疲れえてしまうほどのできごとがありました。-JLPTのN5さえまだ受けていない学生一人自分で漢字を勉強していました。ええも特別なことはない、誰でもすることだと思ったら…、彼女は漢字を書き順を守って学んでいました。後ろからそっとよって見ると…、いいなあ…、丁寧に漢字を書いて…、自習していました。それは私今まで学習者に見たことのないことでした。日本語能力試験のため勉強する場合は漢字のを覚えて音読みと訓読みを習うのがふつうです。でも漢検のため漢字を書いて覚えるのはすばらしいなと思いました。
 疲れがふきとんでしまって新しいエネルギが出てました! 興味がある受験者さえいれば苦労は価値があるとわかりました。




合格者の声

バヌ・ラヴィシャンカール(8級合格
 今年の6月に漢字検定試験8級をうけました。とても新しい経験でした。もちろんJLPT試験でも漢字の知識が考査されています。と言っても、答えるのは選択を選ぶことだけですしかし漢字検定では手で漢字を書きますから漢字の訓読みと音読みだけではなく書き順と字画も覚えなければなりません。それに線の先はまっすぐか曲がっているかとようなことにも注意しないと。それで何回も練習する必要があります。わたしにとってはこれはとても重要なポイントです。なぜなら何か文章を読むときには、たとえば「世」と「話」を一緒に見と、これは「世話」“look after”ですねとぐわかります。でも、世話の漢字を書こうとしたら、迷ってしまことが多い。今回、漢字検定試験8級の各漢字について詳しく勉強したり、練習したりしたおかげで、自信をもって漢字を書くようになっています。それに、筆跡もちょっときれいになっています!! 試験に合格できることを希望しています。上級も挑戦してたいです。
バヌさんは150点満点で149点を取りました。おしい! あと1点! でもこんな高得点、日本人でも取れませんよ。すばらしい。次こそ満点、かな?

サリタ・ラメシュ(9級合格)
 はじめ、わたしも漢字よむことはとてもむずかしいと思しました。ひとつ漢字くんよみとおんよみたくさんあります。ひとつの小さいたんごにに、3いじょう漢字がありますから漢字の習うことはたへんだとわかりました。そのうえたくさん練習して覚えた漢字を長いあいだ(for a long time) 覚えていることは無理だとおもいます。忘れないようにまいにち200以上漢字をおぼえることも無理です。どうなるかなと心配でした。
 今年ジャッパンハッバで漢字をどうおぼえるかというグラムをみました。漢字にいて新しい大切なことを習いました。今からそこで習ったとおりに漢字を覚えてみよう考えたときわたしの先生は漢字検定にいていいました。バロールではじめて行ないますからわたしも受けようと思ったけど、どうやってしけん準備できるかわかりませんでした。いけだ先生に漢字の本をもらったおかげでかりました。ハッバで習ったとおりわたしは漢字覚えることを始ました。
 漢字のおぼえることは簡単になりました。たとえば、その前には「線の漢字を覚えるはとてもむずかしかったです。わたしはいつも1020回書いてても23週間の後また書くときあまりじしんがありませんでした。でも、「の漢字を覚えるとき、「」の漢字左側に「(それははぶしゅもとわかって)上に」の漢字があります。下にと覚えたら漢字書くことはとてもかんたんになりました。1回しかれんしゅしなくてもよくおぼえられます。しけんのため漢字のじゅんびおもしろくなりました。
 わたしはいっしょうけんめい漢字検定試験のためじゅんびしました。試験に合格するかないかまだわかりません。試験の合格パセントはたかいから80、ちょっときんちょうしています。でも、はじめて、漢字をむずかしい、つまらないことと思わないで、とてもたのしく勉強しました。
 BNKSrividya先生に漢字検定試験をおこなってこのきかいをいただいて、わたしはほんとうにここから感謝いたしたいです。

アラティ・ゴパルクリシュナ(6級合格
 漢字を勉強し始めたとき、漢字の筆順やいろいろな読み方を覚えながら、勉強しなければならないと教えられたので、はじめの300400漢字までは筆順も覚えて、書き方も練習したが、JLPTの勉強が続くにつれて、多くの漢字を勉強し、JLPTでは必要じゃないからといって、筆順や書き方を覚えないようになった。JLPTでは「漢字を読めればいい」、また、読解などの質問では、「漢字の意味が分かればそれでいい」というようなことを考えながら、漢字の書き方についてはぜんぜん気にしなかったのである。先生に漢字検定を挑戦してみるように言われたときはとても緊張したが、模擬試験で、それも8級だったので、覚えている漢字でいいかなと思って、やってみることにした。練習しなかったので、やっぱり落ちてしまった。でも合格に近くて、2だけ足りなくて落ちていたので、また試験を受けてみたい気持ちになった。
 今度は模擬試験ではなく本物の試験だったし、6級を受けることになっていたので、また合格できないかと思っていたが、先生が励てくださって、修士課程でも同じような試験をひとつやることに決めてくださったおかげで、授業で練習することができ、ちょっと自信がつた。でも、試験の前は準備が足りないと思っていたが、試験が思ったよりやさしかったので、よく答えることができてとてもうれしくなった。昨日先生のメールで合格しているということを聞いて、「やっと漢字を書けるようになったな」と思った。

スマ・アガラ(6級合格)
 漢字検定のおかげで「漢字を書くのは難しい…」から、「漢字は面白い!」になった。13年前2年間ぐらい日本に住んでいた。実は日本人のように漢字を書きたかったので、日本語の勉強を始めた。最初に習った400字ぐらいまではとても熱心で毎日練習して楽しんでいたが、JLPT向けの勉強を始めてからは習わなければならない漢字の数が増えていき、漢字の勉強は辛くなって、JLPT1級合格しても、よく漢字書けなった。
 2年前若林先生がバンガロール大学に来たおかげで日本語の修士課程が始まり、私も入ることになった。修士課程に言語学、文学、日本の歴史や文化などを日本語で学んでいたので毎日漢字を読んだり書いたりしていたが、自信はなかった。今年の6月に行われた漢字検定の6級を受けることになり、一つ一つの字の書き順、読みや意味を時間をかけて学ぶようになり、少し自信がついた。若林先生やレヌカ先生に励まいただき、たいへんありがたく思う

ショバナ・クリシュナムルティ(6級合格
 ジャパンハッバに際して、漢字今年のテーマになり、それがきっかけに漢字についていろいろ先生に教えていただきました。そこで先生にN1合格した学生なのに漢字を正しくかけないので、日本人がする漢字検定をたらどうかと勧められました。どきどきしながらインドでの初めての漢字検定6級に申し込みました。筆順や音訓も知っていると思っていましたが、まだまだわからないところがあることに気がついて恥ずかしくなりました。毎年漢字検定を受けて、せめて準2級レベルの字まではっきり覚えられたら日本語の学生として自慢します。

ショバナさんは200点満点で194点。810級は150点、27級は200点満点で、200点満点の中では最高得点でした。日本人顔負けです。


スシーラ・メノン(6級合格)
 日本では漢字の試験があるということを聞いてずっと前からも受けたいと思っていたが、それは日本人のために日本でしか行われていないと聞いたのでそのことをだんだん忘れた。日本語能力試験3級、2級、1級と受かってきたが漢字ける自信全然なかった。初級日本語を教え始めたが、黒板に漢字を書く前に一度辞書を調べなければならなかったこと恥ずかしかった。
 そこで日本語修士コースにはいって、漢字についていろいろ勉強したので、漢字についての興味がますます深くなった。やっとバンガロールで漢字検定という漢字の試験が行われるようになった。6級を受ける準備を修士コースの学生みんなでし始めた。最初はとても難しかったが、たくさんの問題のある練習帳が手にはいったおかげで練習することにれてだんだん正しい筆順で漢字を書けるようになっただけでなくいろんな新しい熟語を知ったので語彙力も増えた。漢字検定を受けることによって日本語力が間違いなく向上するということは確かである。また、10級から1級まで各級に決められた数の漢字を目指して勉強するから限りのない日本語の漢字(インド人にはそう感じる)を一段一段としてマスターすることができるということは漢字検定の大きな利点である。


<漢字能力検定試験実施>
バンガロールで初めての漢字検定試験が6月30日に行なわれ、結果が出ました。
日本人のための試験で、合格ラインも70%以上、8-10級は80%の得点と、非常に高い。外国人のための試験で、四者択一問題で、合格水準も60%未満の得点でいいJLPTとはモノがちがいます。インドの大学の試験は40%で合格だし。こんなレベルの高い試験にインド人がいどみ、けっこういい成績で合格している。感動的です。
合格水準が高いので、118点も取りながら、合格の120点に2点足りなくて不合格だった人が2人いました。ほとんど合格したも同然です。78.7%の得点。JLPT合格レベルをはるかに下に見ています。次はかならず合格だから、がんばってほしいと思います。
日本人の受験者は補習校生徒が2人で、2人とも合格。うち1人は4年生で6年生レベルの5級合格。すばらしい。次は4級? 中学1年レベル?
次回は2013年10月27日(日)または2014年2月2日(日)を予定しています。

バンガロール以外の町に住んでいる方々へひとつ情報を。

バンガロール
チェンナイ
ムンバイ
デリー
6月 最高-最低
29.4 - 20.0
37.3 - 27.4
31.9 - 25.8
39.3 - 28.3
10月 最高ー最低
28.0 - 19.4
31.8 - 24.2
32.9 - 23.1
32.9 - 19.5
2月 最高ー最低
30.2 - 17.8
30.5 - 21.1
31.3 - 17.3
24.2 - 10.1

「常初夏」バンガロールへ、避暑をかねて漢検を受けてみてはいかがですか?

問い合わせメールID: kanken.bnk@gmail.com

対象漢字数
試験時間
満点
合格ライン
受験料
10級(小学1年)
 80
40分
150点
80%
Rs.850 /-
 9級(小学2年)
240
40分
150点
80%
Rs.850 /-
 8級(小学3年
440
40分
150点
80%
Rs.850 /-
 7級(小学4年)
640
60分
200点
70%
Rs. 1500/-
 6級(小学5年)
825
60分
200点
70%
Rs. 1500/-
 5級(小学6年)
1006
60分
200点
70%
Rs. 1500/-
 4級(中学在学)
1322
60分
200点
70%
Rs.1800/-
 3級(中学卒業)
1607字
60分
200点
70%
Rs.1800/-
 準2級(高校在学)
1940
60分
200点
70%
Rs.1800/-
 2級(高校卒業・大学)
2136
60分
200点
80%
Rs.3500/-
くわしくは http://www.kanken.or.jp/ 

この漢字検定を受ければ、あなたの漢字力を少しずつアップさせることができて、日本の漢字能力検定協会の合格証書がそれを証明してくれます。
漢字をこれだけ知っていれば、新聞の漢字がこれだけ読めます。

 100
40.2 %
 200
56.1 %
 500
79.4 %
1000字
93.9 %
1500
98.4 %
2000
99.6 %

5級(1000字)なら、かなり日本語が読めることがわかります。8級(440字)でも8割近く読めます。
100字、200字、300字と、少しずつ漢字の力をつけていきましょう。

級別の漢字リストは次からダウンロードできます。


MA Japanese Course. Centre for Global Languages, Bangalore University.
P.K. Block, Palace Road, Bangalore - 560009, India


班加羅爾

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