2013年4月29日月曜日

AGP 第18号

AGP日本語通信 18号 (2013年5月号)


 33日から13日まで、バンガロールから10人の学生や先生がキズナ・プロジェクトで日本へ行きました。東日本大震災の被災地を訪れ、南会津でホームステイをしました。その感想です。


さすけね!!!
プリヤ・アマルナト

 みなさんの人生で、少なくとも一つの忘れられない経験があると思います。私にとって、その経験は日本に行く機会でした。先生から電話があって、「きずなプロジェクトで日本に行きたいですか」と聞かれたとき、私は幸福感をおさえることができませんでした。
 「きずな」は日本政府のイニシアチブです。2年前起こった大地震と津波で打ちのめされた日本は、今どう回復しているのか、それを他の国々に伝えるためのプロジェクトです。このプロジェクトに選ばれた私たち138人は、インドを33日に出発して、東京に4日に着きました。想像したより素晴らしい東京を目にして、家族についての心配も忘れてしまいました。疲れきっていた私たちが、立派なホテルで少し休もうと思ったら、日本人のコーディネーターに「非常口をご案内します、来てください」と言われて、12階から降りました。それは、私たちにとってこれからの10日間へのヒントでした。
 明治大学のノガミ・タツヤ先生の、地震によってもたらされた破損や、たいしんとめんしんのタイプのビルの建設についての講義に出席しました。勉強になりました。東京から福島の会津但馬(あいづたじま)町に特別な特急列車で行きました。東京の高いビルがなくなって、雪で覆(おお)われた山を見ました。南会津の町長さんは、「私たちの町は地震や津波に直接被害を受けなくても、苦しんでいます。理由は風評被害(ふうひょうひがい)です」と言いました。福島の原子力発電所は南会津から130キロのところにあって、放射能(ほうしゃのう)への恐怖はないということをほかの日本人や世界に信じさせるのは難しいことです。農業と観光に依存(いぞん)している南会津の町や村は大いに影響を受けました。農産物を販売できなくて、観光客がこなくて、生活は本当に苦しいです。それにもかかわらず、南会津の住人は福島の避難(ひなん)された人々の助けになりました。避難民の悲しい話を聞いた時、私たちのだれも涙を止めることができませんでした。この風評被害を静めるための南会津の対策について、農家や観光会社の人たちからたくさん教わりました。
 しかし、この10日間は勉強や講義ばかりではなく、遊ぶ機会もありました。友達と雪合戦(ゆきがっせん)をしたり、つるが城を見物したり、いちご農場でおいしいいちごを食べたり、買い物をしたり、新幹線に乗る夢をかなえたりして、今も信じられません。日本人といっしょにすごした時間は本当に忘れられないです。日本人の完璧(かんぺき)さや細部への気くばりに非常に感動しました。南会津は安全で、おいしい農産物には放射能がない、素晴らしいスキー場に恵まれたところだとみんなに伝えたいです。南会津のスローガン「さすけね(問題ない)」を心に感じて、これから進んでいきたいです。




















日本の旅
シュリーラミヤ・シュリーラム

 10日間の経験というよりも、夢の国の旅というのがちょうどぴったりだと思います。
 最初不安な感じが心の中にうずまいていました。
 向こうの生活はどうなのか、ベジタリアンの私にどんな食べ物が口に合うか、この絆プロジェクトは被災地まで行って被災者に会う旅と言われましたが、被災者に会うとき言葉が出なくなってしまわないか、というようないろいろな心配がありました。
 でも、出発したあとでは全部が夢のような経験でした。
 小学校の子供たちから聞いた自分のところをきれいにしておくことが大切だということから、初め大学の教授が地震について、放射能について教えてくれた新しいことまで、この旅は教育的でした。火事や地震の時どうやって自分の命を守るか、どうやって他の人を助けるかということについて学びました。被災者に会って、被害と現在の生活について聞きました。みなみあいずの町長に会って話をして、とても嬉しかったです。小学校の子供たちといっしょに遊んだり、文化交流をしたりして、みんなその子供たちがすぐ好きになりました。
 ホームステイがいちばん楽しかったです。日本の伝統的なうちに
1泊泊まって、そのうちの家族といっしょに時間を過ごして、日本の文化についてもっと学びました。うちのホームステイファミリーはとても優しくて、私たち4人はベジタリアンでしたが、私たちのためいろいろベジタリアン料理を作ってくれました。私が持って行ったインドの料理を和食といっしょに楽しく食べました。それは私にとってまったく忘れられない夕食になりました。
 言葉で説明できないほどの楽しい経験がたくさんありました。
 初めて雪を見て、雪の上を歩いたり遊んだりしたこと、伝統的な城(つるが城)へ行ってさむらいの生活についての博物館をみたこと、たくさんイチゴを食べたこと、新幹線に乗ったこと、おもちをついたこと、木で手づくりしたこと、古い江戸時代の村へ行ったことなど。
 帰ってから
1か月以上過ぎましたが、今もその10日間を思い出しています。今までの人生でいちばんいい経験をさせていただいて、いつまでも大切に覚えておきたいです。ありがとうございます。


 
<みなさん、キズナ・プロジェクトの研修旅行はどうでしたか?>
 聞かせてください、
1) 日本でいちばんおもしろかったこと
2) いちばん驚いたこと
3) いちばん困ったこと
4) これから初めて日本へ行く人へのアドバイス
5) そのほか

1) 火燵(こたつ)でした! 暖かくて、いい気もちだったので、はいってすぐに寝てしまいました()。そんなに快適でした!
2) いちばん驚いたのは交通の静かさでした。車のホーンの音は聞こえませんでした。一度も!
3) 困ったことですか…ないですね()。日本へ行く前、食べ物のこと心配していました。鳥肉しか食べられませんから。でも、日本で私が食べられる料理をいっぱい見つけましたから、心配することはありませんでした。
4) 日本へ行く前、行きたい場所のリストを作ったり、見たい場所の地図をネットからダウンロードしたり、地下鉄の地図もダウンロードしたほうがいいと思います。そのようにしたら、時間を無駄にすることがありません。それに道に迷いません。
5) ほかには、私のはじめての雪の経験です。福島の南会津へ行きました。だいくらというスキーリソートに泊まりました。ここからの雪の景色は素晴らしかった!雪合戦をしたり、イチゴ狩りに行ったり、ホームステイとかしたりしました。すごく楽しかった。
 福島の安全について、風評被害の影響がわかりました。放射能の影響は原子炉から20キロメトルの周りだけです。福島のほかの場所は安全だとわかりました。私たちが行った南会津町の放射線のレベルは東京より低いです。
(イェシャシュリー・P)

1) 日本で初めてでいちばん楽しめたことは、雪が降ってるところを見ることです。それにカラオケもすごく楽しかったです。あとはいちごがりもとても楽しかったです。
2) いちばん驚いたことは、南あいづのホームステイでドアにロックがつけてなかったことでした。でもとても安全だったのです。
3) 私はベジタリアンで、卵もきのこも食べられません。もちろん肉と魚も食べられません。「この食品は私に食べられるか、食べられないか?」がいちばん困ったことでした。漢字もあまり読めないので、材料もよく読めなくて、日本人が近くにいなかったら、何かを食べてみたくても食べられませんでした。
4) これから初めて日本へいく人へのアドバイスは、つなみや地震などのことを怖がらないで、日本という素敵な国とその国の親切な人々と楽しんで来てください!
5) 私は日本へまた行きたいです。日本の文化についてもっともっとしりたいです。またいつか日本へいけますように。日本で出会えたホー厶ステイの家族とあいずの皆さんと私たちのスーパーバイザーにまたいつか会えますように。
(ニティヤ・KSD)

1) 日本の学校では生徒たちは学校の時間のあと掃除をする」と聞いたことがありましたが、生徒はトイレとホールなども自分で掃除していたことがおもしろくて驚いたことでした。
2) 日本でいちばん面白かったことは, インドと違って、東京では歩いて会社へ行く人がいちばん多いです。一方、インドで私たちはオートバイとか車とかで通勤します。
3) 福島の南あいづは雪だらけのところでしたので、ホテルに帰った後どこにも行けないようになったので、ちょっとつまらなかったです。
4) 福島のほうの冬はインドよりもっと寒いですので、たくさん暖衣を持って行ってください。
(マニート・G)

 

1) 東京の道はとてもきれいでした。紙とかごみをすてても罰金はありません。でも、道はとてもきれいです!
3) 地下鉄にひとりでのるのはたいへんでした。切符を買うのもむずかしかった。
4) 日本は高いですが、あまり高くない場所もありますから、日本人に聞けばいい。たとえば、買いものをするときとか、食べものを買うとき。
 東京には英語のサインがありますが、ほかの町にはたぶんありません。どこかへひとりで行くときは、行き先を日本語で書いてもっていたほうがいい。日本人は英語がわからなくてもいつもたすけてくれます。だから行き先は日本語で書いたほうがいいと言われました。
5) ウォシュレットはとてもおもしろかったです。日本人はテクノロジーで世界でいちばん進んでいると思います。
(アンジャリ・K)
  

<漢字能力検定試験実施!>

正規の漢字検定がバンガロールで受けられます

日時: 2013630日(日) 900
場所: Bangalore Education Society School, 4th Main, Malleswaram., Phone: 080 2331 1770.
申し込みしめきり:  2013524日(金)
申し込み方法: 申込書に必要事項を記入し、BNK事務所で申し込みます(申込書はBNK事務所にもあります)。 受付時間: 月-土 11:0016:00
受験料は、所定の金額をBangalore Nihongo KyoshikaiあてのDD(Demand Draft)でお支払いください。
 Bangalore Nihongo Kyoshikai (BNK)
  70/8, Mekri Buildng, 2nd Floor, Lalbagh Road, Bangalore-560027
お問い合わせメールID: kanken.bnk@gmail.com

結果は約40日後にわかります。
合格者には日本漢字能力検定試験協会から合格証がもらえます。

対象漢字数
試験時間
満点
合格ライン
受験料
10(小学1)
 80
40
150
80
Rs.850 /-
 9(小学2)
240
40
150
80
Rs.850 /-
 8(小学3
440
40
150
80
Rs.850 /-
 7(小学4)
640
60
200
70
Rs. 1500/-
 6(小学5)
825
60
200
70
Rs. 1500/-
 5(小学6)
1006
60
200
70
Rs. 1500/-
 4(中学在学)
1322
60
200
70
Rs.1800/-
 3(中学卒業)
1607
60
200
70
Rs.1800/-
 2(高校在学)
1940
60
200
70
Rs.1800/-
 2(高校卒業・大学)
2136
60
200
80
Rs.3500/-

くわしくは http://www.kanken.or.jp/

インド人のみなさん、日本語を読んだり書いたりするためには漢字の知識が不可欠です。
あなたは漢字をどれだけほんとうに知っていますか?書けますか? 音読みと訓読みのふたつとも知っていますか?
なるほど、漢字はむずかしい。少しずつしかおぼえられない。でも、この漢字検定を受ければ、あなたの漢字力を少しずつアップさせることができて、日本の漢字能力検定協会が合格証書がそれを証明してくれます。
漢字をこれだけ知っていれば、新聞の漢字がこれだけ読めます。

 100
40.2 %
 200
56.1 %
 500
79.4 %
1000
93.9 %
1500
98.4 %
2000
99.6 %


5級(1000字)なら、かなり日本語が読めることがわかります。8級(440字)でも8割近く読めます。
100字、200字、300字と、少しずつ漢字の力をつけていきましょう。

日本人のみなさん、インド人もたくさん漢字を勉強していますよ。インド人もすなる漢検といふものを、日本人もしてみては?
インド人社員を採用する方々、日本語を話すだけでなく、読み書きできる人材はどうですか? 5級ぐらいまでいけば、きっと戦力になると思います。
MA Japanese Course. Centre for Global Languages, Bangalore University.
P.K. Block, Palace Road, Bangalore - 560009, India

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